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【小説を読もう! 其の1】
こんにちは。
日本の片隅の一般人です。
僕は、時々、ファンタジー世界を旅する夢を見ます。王城そびえる街を歩いていたり、荒野を旅していたり、ときどき魔物まで出てきます。
夢は心の願望が表現されるとも言われています。それほどまでに僕をファンタジー世界好きにさせてくれた作品があります。
『ロードス島戦記 ~灰色の魔女~』(1988年)
原案:安田
著 :水野 良
角川スニーカー文庫(株式会社角川書店)
※原版と新装版です。
今回は、あらすじと、ちょこっとだけ名所をご案内。
王道ファンタジーの物語
僕をファンタジー世界の虜にした物語、それは『ロードス島戦記』です。
剣と魔法のファンタジー小説。
最近では、リアル世界の主人公などがファンタジー世界に転生するといった、ちょっと異色の物語が流行っていたりしますね。
このロードス島戦記は、ゴリゴリの王道ファンタジーです。
ファンタジー世界ならではの人間以外の種族、妖精族や魔物なども登場します。
もちろん、ファンタジー世界の代名詞ともいえる魔法も各所で出てきます。
王道ならではの世界観が、とても素晴らしい作品です。
アニメやゲームなども制作され、発売から30年経った今尚、人気が色あせない日本におけるファンタジー作品の先駆けです。
ファンタジーの世界にあまり縁がなかった人、気になってはいたけどイマイチ踏み出せていない人など、少しだけ覗いてみませんか?
あらすじ紹介
主人公はパーンという名前の若者。
田舎の小さな村に住むパーンでしたが、ある事件をきっかけに、武者修行の旅に出ることを決意します。
物語は、言ってみれば、パーンと愉快な仲間たちの大冒険です。
先の尖った長い耳、美しい金色の髪、しなやかに身をこなす細身の体。ちょっとツンデレ的な性格にも思える森の妖精族エルフの少女。
人間の半分ぐらいしかない背丈で寸胴な身体に短い手足ながら驚くほどの力持ち。口下手で頑固で気難しい、でも実はとても心の優しい大地の妖精族ドワーフの戦士。
……などなど、個性的な仲間を加えて旅するパーン御一行様です。
醜悪な外見をした魔物との闘い。
超ボス級、謎の魔女との出会い。
かつてのロードスの危機を救った英雄たちとの出会い。
父親の形見、剣と鎧の真実。
大陸全土を巻き込む大戦争。
果たして、パーン御一行様の運命は?
「呪われた島」と呼ばれるロードス島を舞台に、駆け出しの若い戦士がロードス島の大きなうねりの中に巻き込まれながらも、仲間と共に困難を乗り越え成長していく、そんな物語です。
剣と魔法の世界なので、随所に魔法や召喚精霊なんかも出てきます。
読んでいるうちに、ファンタジーの世界を旅している気分になれますよ。
現実世界を飛び出して、ぜひパーン御一行様のひとりとして、ファンタジー世界を冒険してみませんか?
1巻の後も冒険は続いていきます。
巨大な炎の魔神がでてきたり、ファンタジー世界には欠かせないドラゴンなんかもでてきます。
むしろ第2巻からが「パーン伝説」の本領発揮だと思います。
読んでいけばいくほど、その魅力的な世界にどっぷりはまってしまいます。
やがて、成長したパーンの姿を目にしたときは、見守ってきた立場として、ちょっと感動。(T_T)
ロードス島名所案内
ちょっとだけ1巻に登場するロードス島の名所を案内したと思います。
参加される皆さんは、横に広がりすぎずに、ついてきてくださいね。
あー、でも社会的諸事情により、ソーシャルディスタンスも大切……。
※画像は、あくまで僕個人のイメージです。
公式のものではありません。
帰らずの森
ロードス島の南東に位置するカノン王国にやってきました。
こちらに広がる森は、遥か昔から存在する原生の森林です。
ユニコーンなどの美しい幻獣も住んでいるともいわれています。
でも、この森には深く入らないことをおすすめします。
狩人などが動物を追って足を踏み入れ、そのまま帰ってこない例が幾つも報告されています。
それ故に、人々の間でつけられた名前が「帰らずの森」。
噂では古代エルフの呪いであるといわれています。
神聖王国ヴァリス 首都ロイド
ロードスの南部、ヴァリス王国の主都ロイドにやってきました。
街からは白い大理石で建てられた美しい王城の姿を見ることができます。
また、そのすぐ脇には、光の神である至高神ファリスの神殿が建てられていて、神様への信仰をとても大切にしている国なので「神聖王国」とも呼ばれています。
この国を治めるのは、ファーン王。
ロードス島には、今から30年前、ロードス全土に魔神という異界の住人が現れた恐怖の歴史があります。
人間が本気で滅亡を感じて震え上がったときに、人々の心をまとめて戦った英雄たちのうちのひとりです。
白き騎士ファーン。
今では英雄王と呼ばれ、絶大な信頼を集めています。
『ロードス島戦記 ~灰色の魔女~』(1988年)
原案:安田 均
著 :水野 良
角川スニーカー文庫(株式会社角川書店)
素敵なファンタジー世界をぜひ体験してみてください。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
また来ていただけたら嬉しいです。
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